“Great place to work”企業の共通点とは?

みなさんこんにちは。
 
先日10日ほどカリフォルニア州などに滞在し、“Great place to work”に選ばれた企業の視察に行ってきました。
 
グーグル社やフェイスブック社のような時代の最先端企業から事業としてはわりと地味な小売業や通信販売業まで様々な業種を訪問したのですが、これら「社員満足度の高い企業」を視察して気づいた共通点について今回はお話しようと思います。
 
一つ目はどの企業も例外なく「会社理念を共有し、伝達できるスタッフになれるかどうか」にこだわって選考をしている点です。
 
各社は業界の中では当然人気企業ですから、そもそも優秀な人材が集まります。その中でも能力面や職務適性(つまり過去の経験や能力)が問われるのが一般的でしょうが、意外だったのは、会社の価値観とのマッチングを重視している点です。
 
さらに、実際にそれを選考でチェックするための方法論もとても具体的でよく練られているのです。仮に入社しても、その後価値観のすりあわせができない場合には、極端な企業では約30万円を支払って辞めてもらう、という例さえありました。
 
そこまではいかないまでも、他の企業でもパフォーマンスの低い社員は価値観の共有が図れていないという考えは共通していました。
(ある企業では価値観が共有されている社員はされていない社員と比較しパフォーマンスが47%も高いというデータもありました。)
 
そのため、どの企業でも低いパフォーマンスの社員が離職せざるを得ない評価制度を取り入れており、その運用を通じて価値観を継承していました。
 
こうした企業の経営者は、その人事戦略上「理念経営に拘ったほうが強い企業になる」と考えからこのような仕組みを取り入れているのです。
 
“Great place to work”の評価は、現有社員がおこないます。ですから選ばれた企業では、このような仕組みを通じて理念を共有し、実践している社員だけが働いていると言えるでしょう。
 
次に、働き方の裁量度合いや福利厚生についてです。端的な例はグーグル社でしょう。
24時間いつでも働け、カフェもジムもオープンしています。有名なの20%ルールも本当に健在でした。こうした環境は、「世界で最もできる集団」を
調達できるからこそ実践できるとても合理的な人事管理システムです。
ちなみに彼らの生産性は1人当たり年間約1億円だそうです。
 
グーグルを頂点として、社員のレベルと生産性の高さにより、働き方の自由度、福利厚生サービスの内容に大きな違いがあります。恐らく視察先で最も生産性の低いと思われる企業では、自由度ではなく、「医療保険の全額会社負担」が最大のサービスでした。
 
最後に、彼らの求める人材像は共通したある一言で表現されていました。
それは「チームワーク」が発揮できる人です。日本よりも個人主義な印象があるアメリカでも「チームワーク」が挙げられることは非常に興味深いことです。
 
私の推測ですが、これは「地頭が高くて、人間的な魅力のある人」と言いかえることができると思います。それは優秀な人のモチベーションは自分より少し上の集団に入ることだからです。このようにして優秀な人材がどんどん集まる良い循環ができているのでしょう。
 

2011.11.10 樋口弘和